映画「ファーストマン」を見て。

東京マラソンまであと2週間となる今週末。

強めのトレーニングができるのもこの土日が最後だ。

ここまで、風邪をひくこともなく順調に過ごしている。

とにかく怖いのは風邪で体調を崩すこと。

今日はすこし早めに寝て、明日の練習に備えようと思う。

 

先週、映画「ファーストマン」を見た。

この映画、アメリカのアポロ計画による人類初となる月面着陸を成し遂げたアームストロング船長の人生と宇宙への壮大な挑戦をドキュメンタリー風に描いている。

大ヒットした映画「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督と主演ライアン・ゴスリングが再びタッグを組んだ最新作ということが話題となって既に大ヒットとなっている。

私も前作、ラ・ラ・ランドの大ファンなので、どんな映画を見せてくれるのか、とても楽しみにして映画館へ行った。

過去の歴史的な話なので、大まかな流れはわかっているためストーリーを追いかける部分では、特別ハラハラドキドキ感は無い。 むしろ、宇宙飛行士の日々の過酷な訓練だったり、ロケット船内の様子やロケットが打ち上げられ大気圏を超える際のパイロットにかかる重力や振動、騒音の凄さが非常に印象的に描かれていて見ているほうも押しつぶされそうな重圧感を感じた。

あの時代、アメリカはソ連との宇宙開発競争で火花を散らす競い合いをしており、宇宙飛行士の安全よりも国の威厳を守る事を優先したような一種、無謀な計画とも思えるアポロ計画に翻弄された主人公、アームストロングとその家族、飛行士たち、打ち上げ失敗により繰り返される悲劇。

宇宙を目指す壮大な実話なのだが、話の展開は実に重苦しく、苦悩に満ちている。

宇宙へ飛び立つときのパイロットの様子もすごく過酷で、座席にゆったり座ってみている自分にはあのような体験はあるわけもなく、飛行機が離陸するときのガタガタとした揺れぐらいではとても想像が追い付かずなんか取り残された感じがした。

人類初の月面着陸を成し遂げ、管制官たちがその偉業に歓声をあげたシーンもわずかで、地球に生還したアームストロング船長を囲んで盛り上がるシーンも無く、最後、彼はまだNASAで無菌室内に管理された状態で奥さんとの再会を果たす。お互いに無言でありながら見つめあう姿に私たちはその心情を想像するしかなく映画は静かに終わる。

宇宙飛行士というとエリートで人前ではとても華やかな振舞いを想像してしまうが、この映画ではそのような派手さは一切描かれず、彼らはいったい何を背負って月を目指したのだろうか、そんな複雑な疑問さえ浮かんでしまう映画だった。

なのでまわりの人にこの映画をお勧めするかと考えると、勧めることはしない。

その人それぞれの見方によってこの映画の感想は大きく変わるものだと思うし、まわりの感想に振り回されることなく、是非、自分の目で見て実感してほしい。それだけの重みのある映画だと思った。