第6の手紙、「仕事」について。
この章を読んで感じた事は、「仕事」というものをどのように捉えて、どのように取り組むかによって
その人の人生は大きく変わると言う事。
私自身も振り返れば単純に「仕事」=「いい会社に入って高い給料をもらう」ぐらいの事で考えていた
ように思う。会社へ行く事が生活の一部分でしかなくなり、今日は休みたいな。とか、なんでこんなに
長い時間、会社にいなくちゃいけないんだろうとか。
「仕事」=「働く」ということ。人はなぜ働くのか、
生きるため、家族、子供を養うため。
「仕事」=「生きる」という事に繋がってきたが、その手紙の中でおじいちゃんは、人間の本質として
人間とは「誰かに利益を与えたり、喜ばせたりすることに喜び感じる」生き物だと語りかける。
人生で最高の喜びは「誰かに何かをしてあげて感謝されること」そしてそれが「仕事本来の醍醐味」で
あると。 そして「仕事をせずにたくさんお金を稼いだとしても、本当の意味で人は幸せを感じることは
できない」と。 確かにそうだね。と納得。その仕組み自体はとてもシンプルだ。
でもそれぞれが従事する仕事の内容によっては、なかなかそのような実感が湧かないものもあると思う。
「今の仕事が好きですか」。これも大きなポイント。
自分の才能を生かし、自分の好きなことをして、人から喜ばれる。
そのためには目の前の仕事に一生懸命に取り組まなければならない。
一生懸命に取り組むことで「自分の才能を生かせるポイント」がわかってきて、成果も出るようになり
やがてまわりからも認められ、その仕事が好きにになれる。
私もそれなりに一生懸命、仕事をしてきたつもりだ。それによって今の人間関係がある。
それは決して悪いものではない。みんなのお役に立てることはうれしいし、お助けできる仕事があれば
快く引き受けたいとも思う。 それでも今の仕事が好きで、最後まで全うしたいか?と考えると、
ちょっと違うかな。 違った環境で、新しい仕事にゼロから取り組んでみたいと思ったりする。
自分やりたい事は何なのか、どんな仕事をしたいのか、そういう事に心底取り組んでこなかったように
思う。 その事が54歳となってもまだ、今のままでいいのかという想いを呼び起こすのだろうと思う。
仕事が楽しめない大きな理由はだいたい以下の3つだと言う。
1.「自分の才能に合っていない仕事をやっている場合」
2.「仕事のやり方が楽しくない場合」
3.「まわりの人間関係が良くないとき」
裏を返せば、自分の才能を生かした仕事を好きな人同士で楽しくやっている。のが理想となる。
そのような全部満たされた中で仕事ができている人は少ないと思うが、理想を求めるのか、どこで折り合いをつけるか、それもすべては自分自身である。
そして大切な事は仕事を通して、たくさんの人から感謝されるような生き方をする事。
そんな生き方にすこしでも近づけたらいいなと思う。